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不動産登記制度の見直しについて
2022.03.20 BLOG
・相続登記の申請義務化(令和6年4月1日施行)
【どうして相続登記の申請が、義務化されるのか?】
・・・相続が発生してもそれに伴って相続登記がされない原因として・・・
①これまで相続登記の申請は任意とされており、かつ、その申請をしなくとも「相続人」が不利益を被る事が少なかったこと。
②相続した土地の価値が乏しく、売却も困難な状態にある場合には、費用や手間暇かけてまで登記の申請をする意欲がわきにくい
事が指摘されています。
その為、【相続登記の申請を義務化】することで、所有者不明土地の発生を、予防することが目的です。
・相続登記の申請義務化のルール
①基本的なルール
相続・遺言によって不動産を取得した相続人は、「その所有権を取得したことを知った日から3年以内」に
相続登記の申請を、しなければならない・・・こととされました。
⁂『被相続人の死亡を知った日』・・・からではありませんので、注意してください。
また、不動産を取得したことを知らなければ、3年の期間はスタートしません。
②遺産分割協議が成立した時の追加的なルール
遺産分割の話し合いがまとまった場合には、不動産を取得した相続人は、【遺産分割が成立した日から3年以内】に
その内容を踏まえた登記を申請しなければならない・・・こととされました。
⁂ ①・②共に、正当な理由が無いのに義務に違反した場合、10万円以下の過料の適用対象となります。